誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「おい、蝶。でかけるぞ。」

「ふえ!?」

歩いている蝶を俺は後ろから抱き上げる。

「ひ、土方さん!!どこにですか!?」

「いいから、いくぞ。」

俺は有無を言わさず横抱きにして歩き出す。

「わ、わかりましたから!!降ろしてください!!」

そっと蝶を下す。

「でもどこに行くんですか?」

「ついてからのお楽しみだ。」

「?そう言えばみなさんはどこにいるんですか?朝から誰も姿を見ていないんですけど。」

「さあな。」

きっと準備に出かけているのだろう。

だけど俺は黙っている。

そして俺らはそのまま歩き出す。


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