誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
するといきなり抱きついてくる蝶。

「ふああ。土方さんだあー」

「お前完璧に酔ってやがるな。」

俺はそっと蝶を抱き寄せ膝の上に座らせる。

いつもは抵抗するが酔っているせいかおとなしく座る。

「土方さん。舞、楽しんでくれましたか?」

「ああ。綺麗だった。」

「あの時は、私だけを見てくれましたか?」

「え?」

「だって、ヒック。土方さん今日君菊さんの相手ばっかりしてるんだもん。」

すこし拗ねたように話す蝶。

「そう見えたか?」

こくんと頷く。

「もう君菊さんに嫉妬することはないって思ってたんですけど、やっぱり、嫉妬しちゃいました。」

素直に自分の気持ちを告げる蝶。

そんな蝶に俺はそっと口づける。

「ふぁあ・・・・・ひ、土方さん・・・・」

真っ赤にして下を向く。

「前もいっただろ?俺はいつもお前に酔ってるんだよ。って。俺はお前以外の女は眼中にはねえよ。」

「土方さん・・・・」

ぎゅうっと首に抱きついてくる。

「土方さん。」

「なんだ?」

「好き。」

「ああ。」

「大好き。」

「俺もだ。」

そういうと蝶は幸せそうに微笑む。
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