誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
龍「この鏡は満月の夜に力を発揮する。だから、満月の夜にのぞけば二人に逢える。」

蝶「龍王さん。ありがといございます。」

龍「かまわねえよ。」

そう言って龍王は何処かへ行ってしまった。

蝶「なんだか、私夢を見ているみたいです。」

土「どうしてだ?」

蝶「だって、こんなに幸せな時間がくるなんて思ってなかったんですもの。」

土「現実だよ。」

俺らはそっと少し離れた宴の場に目を向ける。

そこにはいつものにぎやかな風景が広がっていた。



新「うわっ!!しょっぱ!!!!!」

平「あはははははっ!!!新八それ酒じゃなくて醤油だよ!!」

近「おい総司、あまり斉藤に沢庵を突っ込むんじゃない。」

沖「一君はこれくらい平気だよね?」

一「・・・・うむ。」

平「平気なのかよ!!!あははははは!!!」

原「おい、沙織。これ羽織ってろ。まだ冷えるからな。」

沙「ふふ。急に左之助さん心配性になって。」

原「当り前だろう?大切な家族が増えたんだからな。」

沙「ええ。」

新「おーい!!蝶ちゃんと土方さんもこいよ!!!」

新八が大声をあげながら手招きをする。




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