誠の紅桜に止まる蝶～土方目線～

そこからどんどん話が進み酒も進んだ。

沙織と蝶は楽しそうに話している。

久しぶりに会って積もる話もあるのだろう。

そして相変わらず新八たちは騒いでいる。

平「おい心配！！！！それは酒じゃなくて俺の髪だ！！！」

新「ひっく、そんなの関係ねえよ！！！」

平「関係なくねえんだよ！！！！」

そんな姿に微笑みが零れる。

沖「本当に懐かしいですね。こういう雰囲気。」

一「ああ。最近ではなかったことだからな。」

左「懐かしいよなあ。屯所ではこういう生活が当たり前だったんだよな。」

土「ああ。」

共に同じ夢を背負った仲間たち。

その夢は消えちゃいねえ。

だけど互いに別の道を選ぶことを望んだ。

その先にある未来を求めて。

浅黄色の羽織を着て京の町を歩いていた時がまるで昨日のように思える。

過去は変わらねえ未来はわからねえ。

そんな言葉があるが

きっと俺らの未来は変わらずこいつらと共にあるんだろう。