誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「はあ・・・らしくねえな。」

溜息しか出てこない。

蝶がよく休めと言っていた意味が今わかった。

「土方さん、入りますよ。」

スッと襖を開けて蝶が入る。

「おかゆ作ってきましたよ。」

「ああ。すまねえな。」

そして体を起こそうとすると蝶が手助けしてくれる。

そしてなぜか自分の膝の上に盆と粥が入った容れ物を置く。

そしてふーふーとさまし始める。

「はい、土方さんあーん」

蝶はにっこりと可愛らしく微笑む。

「なっ!そんなことできるか!!」

「だって動くの辛いでしょ?だから、あーん?」

「くっ!///」

俺は戸惑いながらも口まで運ばれた粥を食べる。

「美味い。」

「よかった!!!」

そしてそのまま食べさせてもらう。

「蝶。お前はいい母親になりそうだな。」

「ふふ。土方さんにそう言ってもらえて幸せです。」

ああ、こいつと夫婦になったら毎日この笑顔を見られるのだなとふと思う。
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