誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
歳三がでて少ししてからそっと襖があく。
「土方さん行ったか?」
「うん。行ったよ。」
私は苦笑いで答える。
そしてそっと左之助さんが出てくる。
「いやあ、焦ったぜ。お前が襖の向こう側に隠れてっていうからなんだと思えば土方さんがくるなんてな」
「ふふ。別に隠れる必要はなかったけど、二人のほうが歳三も話しやすいだろうと思ってね。」
そう私が言うと左之助さんは私の膝の腕に寝転がる。
「それにこんな時間に俺がここに居たらきっと激怒されるだろうしな。」
「それはどうかな?」
私はにっこりと微笑む。
そして、左之さんの髪の毛をなでる。
「歳三、本当に変わったわ。前よりも安心して新撰組を任せられるもの。」
「ああ。確かに性格が丸くなったかもしれねえな。」
以前は眉間にしわばかり寄せていたがいまはだいぶ穏やかな顔をするようになった。
「だけど、それは俺もかもしれねえな。」
「え?」
「お前が俺の傍にいてくれるようになってから新八に随分と気が長くなったっていわれちまったよ。」
そう言って左之さんは私の頬を触る。
「なんだかうれしい。」
「ああ。」
そう言ってそっと私たちは口づけを交わす。
「土方さん行ったか?」
「うん。行ったよ。」
私は苦笑いで答える。
そしてそっと左之助さんが出てくる。
「いやあ、焦ったぜ。お前が襖の向こう側に隠れてっていうからなんだと思えば土方さんがくるなんてな」
「ふふ。別に隠れる必要はなかったけど、二人のほうが歳三も話しやすいだろうと思ってね。」
そう私が言うと左之助さんは私の膝の腕に寝転がる。
「それにこんな時間に俺がここに居たらきっと激怒されるだろうしな。」
「それはどうかな?」
私はにっこりと微笑む。
そして、左之さんの髪の毛をなでる。
「歳三、本当に変わったわ。前よりも安心して新撰組を任せられるもの。」
「ああ。確かに性格が丸くなったかもしれねえな。」
以前は眉間にしわばかり寄せていたがいまはだいぶ穏やかな顔をするようになった。
「だけど、それは俺もかもしれねえな。」
「え?」
「お前が俺の傍にいてくれるようになってから新八に随分と気が長くなったっていわれちまったよ。」
そう言って左之さんは私の頬を触る。
「なんだかうれしい。」
「ああ。」
そう言ってそっと私たちは口づけを交わす。