誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「ここは?」

私はあたりを見渡す。

一面白銀の世界。

「なにぼーっとしてるんだ?」

「土方さん!?」

気が付くと土方さんが私の後ろにいた。

「ど、どうして!?」

「なに言ってるんだ。一緒に寝たんだから同じ夢をみたっておかしくねえだろ?」

俺はあたりを見渡す。

ああ、沙織が言っていた空間とはここのことか。

「でも、でも!!」

蝶は混乱しているのかなにかを言おうとする。

すると後ろに2人の人影があった。

「おい、蝶。後ろ見てみろ?」

俺はそっと蝶にささやく。

「え?」

訳がわからないといったように蝶は振り向く。

「え・・・・?」

人影を見た瞬間蝶は言葉を失う。

「お父様と、お母様?」

「ああ。そうだよ。」

俺はそっと蝶の手を掴み歩き始める。

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