誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
土「てめえら。気をぬくんじゃねえぞ。」

そう言ってスッと刀を抜く。

すると浪士たちが無言で切りかかってくる。

俺はそいつらを斬っていく。

一「副長。これで全部のようです。」

土「ああ。そうだな。後始末をするか。」

そうしてこの日の巡察は明け方近くまでかかった。

そして屯所に帰ってくる。

いつもは煩い屯所だがこの時間たいになると静かだ。

「ふう。」

俺は静かに扉を開ける。

すると向こうからろうそくに火をともして誰かが歩いてくる。

「おかえりなさい。」

「蝶!おまえまだ眠ってなかったのか?」

「はい。なんだか眠れなくて。それより、お疲れ様です。」

そう言って笑顔で隊士や俺たちに手ぬぐいを渡す。

「みなさん早めに休んでくださいね。」

そう言って隊士たちをねぎらう。

「一さん。お疲れ様です。」

「ああ。俺はもう休むことにする。」

「わかりました。ゆっくり休んでくださいね。」

そうして沙織は一を見送る。

「さあ、私たちもお部屋に戻りましょ?」

「ああ。」

俺らも部屋へと向かう。
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