誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
土「沙織。俺らは新撰組だ。京の安全を守るのが仕事なんだよ。」

沙「でも、自分たちの安全は?」

土「俺らは武士だ。てめえが何に命をかけなきゃいけねえかぐらいもうとっくに腹に決めてるんだよ。」

沙「でも!!」

土「いい加減にしやがれ!!今回お前はどうしちまったんだ!?なにをそんなに戸惑ってやがるんだ!!!」

蝶「土方さん!」

蝶に名前を呼ばれてはっとする。

その場にいた全員が俺と沙織を見つめている。

土「っ。この話はここまでだ。異論は言わせねえ。」

沙「・・・・はい。」

沙織は涙目で部屋から出ていく。

沖「沙織があそこまでかたくなに拒むなんて珍しいね。」

一「ああ。あんな沙織を初めて見た。」

蝶はすっと立ち上がる。

「私、沙織を見てきますね。」

そしてぱたんと扉を閉めて出ていく。
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