誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
そしてしばらくすると蝶は部屋から出ていく。
「くっそ。」
あんな言い方しかできない自分を歯がゆく思う。
結局蝶は朝まで帰ってこなかった。
俺は少し早めに起きて稽古に向かうために廊下を歩く。
すると蝶が少し眠そうにしながら走ってきた。
「あ、土方さんおはようございます!!」
「ああ。」
笑顔の蝶に対して俺はそっけなく対応してしまう。
「これから稽古ですか?」
「ああ。」
「じゃあ終わったらてぬぐい持っていきますね!」
「いや、いらねえよ。」
不機嫌気味に告げると蝶は困った顔になる。
「どうしたんですか?なにかありました?」
「お前、昨晩どこに行っていた?」
「え?」
「明け方まで部屋にもどってこなかったようだが。」
「え、あ、沙織のお部屋で少しお話を・・・・」
「少しねえ。ずいぶんと長いようだったがな。」
そう告げると悲しそうにこちらを見る。
そんな様子に少し胸が痛んだが俺は蝶を置いて稽古場へと向かった。
「くっそ。」
あんな言い方しかできない自分を歯がゆく思う。
結局蝶は朝まで帰ってこなかった。
俺は少し早めに起きて稽古に向かうために廊下を歩く。
すると蝶が少し眠そうにしながら走ってきた。
「あ、土方さんおはようございます!!」
「ああ。」
笑顔の蝶に対して俺はそっけなく対応してしまう。
「これから稽古ですか?」
「ああ。」
「じゃあ終わったらてぬぐい持っていきますね!」
「いや、いらねえよ。」
不機嫌気味に告げると蝶は困った顔になる。
「どうしたんですか?なにかありました?」
「お前、昨晩どこに行っていた?」
「え?」
「明け方まで部屋にもどってこなかったようだが。」
「え、あ、沙織のお部屋で少しお話を・・・・」
「少しねえ。ずいぶんと長いようだったがな。」
そう告げると悲しそうにこちらを見る。
そんな様子に少し胸が痛んだが俺は蝶を置いて稽古場へと向かった。