誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
沖「簡単だよ。お雛様やお内裏様を人間でやればいいんだよ。」

土・原「はあっ!?」

沖「人形は無理だけど人でなら簡単でしょ?」

総司はいとも簡単に言ってのける。

土「お前、それ絵図ら的に・・・・」

沖「大丈夫だって!!まあ今日だけは2人のためにひと肌脱いであげるからさ。だから蝶ちゃんと沙織を道場には近づけないでね。」

そう言って総司は楽しそうに部屋から出ていこうとする。

沖「あ、桃の節句の料理とかは2人に任せるから。」

そしてぱたんと扉を閉める。

原「なあ、土方さん・・・・大丈夫なのか・・・・?」

土「いや、恐ろしいものができそうな気がする・・・・」

俺らは軽くため息をつき、蝶たちの元へ向かう。

蝶「あ、土方さん原田さん!!」

沙「二人が一緒なんて珍しいね。」

不思議そうにふたりはこちらを見てくる。

土「ああ、まあな。」

「ぎゃああああああああああああ!!!!!!」

すると屯所中に悲鳴がこだます。

蝶「なに!?」

沙「悲鳴みたい!!行ってみよ!!!」

走り出そうとする二人の前に立ちはだかる。

沙「ちょっ!二人とも?」

原「いや、あの悲鳴は新八が今腹を壊してるんだよ。」

原田が慌てて嘘をつく。
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