恋して、年上彼氏~会社員の彼~


…………―


次の駅で降りて痴漢をした人を駅員さんにつき出した。


「警察の人が来るまでここで待っててくださいね。」


そう言って駅員さんは私と助けてくれた男の人を待合室に置いて何処かへ行ってしまった。


「………俺、帰っていい???」


え…………???


私は男の人のワイシャツの裾を掴んで頭を振った。


男の人は少し黙った。

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