青空の下で
遊び半分で卵を投げてくる奴等。


本当はやり返したい。


だけど...


こんな奴等相手に本気になるなんて、ばかばかしい。



それに、こんなところで本気になったら



今まで我慢してきた意味がなくなる。



こんなもの...どうってことない。



「あーあ、制服が汚れちゃったわね。」



クラスの奴等は卵を投げる手を止め、ただこっちをニヤニヤしながら見る。



「さてと...汚れてるものは綺麗にしなくちゃ...ね?」



そう言って、芳川はモップを取り出した。






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