青空の下で
昔のことを思い出してたら、独りのことがなんだか寂しくなって。


目から、一粒の水が零れ落ちた。


「......あれ、おかしいな。 涙なんてとっくの昔に乾ききったと思ったのに。」


一つ、また一つと、涙が溢れてとまらない。


「...っ...美穂っ...お父さん...お母さ...っ...」


私の味方は誰もいない。


親も、姉も、友達も、なにもかもない。


私は...独りぼっちなんだ。









「独りぼっちは......寂しいよっ...」








孤独な少女は、部屋の中で独り泣いていた。
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