ハスキーボイスで酔わせて
諏訪さんの言葉についドキッとしてしまう。
柔らかい口調はとても安心感を与えてくれる。
だからこそ春樹さんとはまた違ったドキドキ感が全身を包み込んでいた。
降り続く雨は更に激しさを増し、
雨粒は店のガラス窓を叩きつけるように打ち続ける。
店を出ることも諏訪さんを逃げる事もできない私は、
ただひたすら諏訪さんの熱い視線と言葉を受けるだけ…。
「あの、私、春樹さんいるし…///」
「そんなことわかってるよ。春さん相手じゃ勝ち目無いってことぐらい」
ふふふと頬杖つきながらニコニコ顔で私を眺める諏訪さん。
もう…どうしたらいいかわかんないよ…////
相手が一枚上手なのはわかりきってる以上、
自分がどう態度に出したらいいか全くわからない。