ハスキーボイスで酔わせて

目的地に到着した新幹線。

一泊用の荷物が入ったバックを肩からかけて、初めての市街地に足を踏み入れる。




ーーホームで待ってくれてるハズなんだけど…。





メールでそう言ってくれた春樹さんの言葉を思い浮かべながら、辺りを見回す私。



しかし連休のせいもあってかホームには家族連れや様々な人間が行き交い混雑していて、なかなか春樹さんを見つけられない。





むやみに歩き回れば、逆に春樹さんが探しにくくなる。


私は近くのベンチに座り携帯を取り出して電話をかけた。


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