想い。
第一章 裏切り


偽りで作り上げられた私の側にいつも居てくれる友達(ヒト)―


それが慎太郎…
貴方が私の光であり私の全て。



私の素なんて私にもわからない。
何のために生きて、誰に必要とされて、なんで笑ってるのかも…


―――――――――

「みひろ!おはよう」

みんなの挨拶に笑顔で返し
教室に向かう。


“みひろ”
名前を呼ばれるたびに名付け親である父が出てくる。
父は、私と母と弟を捨て若い女を選んだ。


幼い私に起こった出来事は、裏切りによる“人間不信”と父に捨てられ“孤独”として深く残った…。


誰にも分かることはないであろう闇を抱えて――。


そんな父が付けた名前。
大嫌いだった―
何を考えて誰を想い付けた名前なのか




でもね、きっと特別なヒトに呼ばれる“みひろ”は特別でいつかは私もそんな人に出会って名前を特別に思いたいと思ってたの―…
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