私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
家に帰るとお母さんが順にご飯を持ってってと言うので、順の部屋のある10階へと向かう

「少しでも会えないかな」

いつもなら必ずインターホンを鳴らしてから入るんだけど

集中力が切れるからって、最近は鳴らさない事になっている

合鍵を使い、そっと入る

「リビングにもいないなぁ。きっと部屋だな」

仕方ないかとキッチンにご飯を置いてそのまま帰ろうとした時

順の部屋の扉が開いた

「冴英?」

「ごめんね?邪魔しちゃったかな?」

「いいや」

って言うと私を抱き寄せる

「順…」

「ちょっと元気分けてよ…」

何も言わず私を抱きしめる順

順の温もりがじわじわと伝わってくる

心が温かくなるのを体で感じる

順…元気を分けてもらってるのは私の方だよ




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