初恋は不思議な国で
部下はちょっと切なそうに言う。
「・・・王妃の娘ではありませんからね
外に出すことはできませんね。」
王は笑顔になる。
「・・・だから陰で守ってやろうと思った。
しかしそれは間違いだったな。
・・・あいつはここにおいてやろう。
行くぞ・・・」
部下は王の手を掴んだ。
「お待ちください!
最後に、教えてほしいのです。
彼女、セリア姫の姉のお名前を・・・」
王は・・・。
答えた。
部下は目を見開いて、目頭を押さえた。
それから大きく息を吸ってこう言ったのだ。
「皆!出発の準備をせよ!
これより、カナビアタに帰還する!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・