初恋は不思議な国で
するとセリアは、
「あっ!」
といきなり声をあげた。
「なんだよ?」
俊也が言うとセリアは顔を赤らめて、マリーゴールド畑から
ひとつの花輪をとりだした。
「これ・・・、俊也にさしあげようと思っていたのですが・・・
完成していなくて・・・」
セリアの顔は真っ赤だった。
俊也は一瞬驚くと、
「・・・ぷっ」
と寝転んだまま笑った。
セリアは
「な、なんで笑うんですか!」
と聞いてくる。