初恋は不思議な国で



そして町まで下りてくると。


俊也とマリーは市場への道を歩き出した。








その時。



キキッと車の停車音。




でも俊也とセリアはその音に全く気づいていなかった。










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







キキッ!!!!!!!!



いきなり車を止める中年の男性。







「ちょっと、何よ!?」

助手席から顔を出した中年の女性。




中年の男性は顔をこわばらせて、嬉しいような悲しいような微妙な顔をして


車の中から俊也を指さした。



中年の女性もしぶしぶそちらを見た。











「・・・・・・・・・・・・ッ!?」





女性も絶句する。





「生きて・・・いたのか・・・」







男性はそうつぶやくと、車のエンジンを止めた。






















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