初恋は不思議な国で
スーパーを後にした二人は、
それからもいろいろ買い物をしたり、遊んだりして。
疲れた二人は
懐かしい、あの時計台のところで休憩していた。
だいぶ時間がたった時だった。
マリーが微笑みながら言った。
「そろそろ帰りましょうか?」
かすかにマリーの髪がなびいている。
俊也は顔をりんごみたいに真っ赤にして、言った。
「・・・待て」
そんな俊也を見て、マリーは目を丸くする。
「? まだ何かするのですか?」
すると俊也は、恥ずかしそうにポケットからそれを出した。