初恋は不思議な国で





「いろいろ思ってて、


渡せなかった、あの頃の俺の気持ち」












マリーはだんだんと、



目に大粒の涙をためて。

それから







ぎゅっとハンカチを握りしめた。






俊也はそんなマリーを見て微笑む。



「・・・バーカ。

泣くなよ」



顔を真っ赤にした俊也が告げる。





マリーも少し眼の中の桃色を揺らせ、笑う。














「俊也、私・・・


ありがとうございますっ」





















< 119 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop