初恋は不思議な国で





「絶対、そばにいてやるから」


俊也はそう言ってマリーに一瞬、







小さくキスをして。




するとマリーも顔を真っ赤にした。

ハンカチを宝物みたいに握りしめて。



「はい・・・!」










マリーは2年前と変わらぬ、あの花のような笑顔を見せた。




絶対、絶対忘れないでください・・・





私もあなたのそばにいます・・・










ハンカチの刺繍をなぞりながら、私はもう一度微笑んだ。







































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