初恋は不思議な国で


(ん…?)

目を開けると、セリアはベッドの上だった。


起き上がると、不意に声をかけられる。


「…大丈夫なのか?」

ドキッ。


いきなりの声に心臓が飛び上がる。


「俊也…」

セリアは彼の目を見て言った。


「助けてくれて、ありがとう…」




俊也は何も答えない。



セリアは、一人で続けた。

「あなたが私を殺そうとしたっていうのは嘘でしょう?」




(だって、ならどうして私を助けたの?)





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