初恋は不思議な国で
「・・・はッ?」
俊也は事が飲み込めず目をちらちらさせる。
でも、セリアは一歩も引かず。
「私は、日本が嫌い。
でも、俊也のことは人として大好きです!
助けていただき・・・ありがとうございました」
そう言ってドレスのスカートのすそを持ち上げるあたり、
姫の断片が見えている。
俊也は混乱していた。
(・・・はぁ?
何言ってんだこいつ・・・
何言ってんだこいつ・・・!?)
でもセリアはただにこりと微笑む。
「・・・だからお父様にも、
相談します。
日本はつぶしてもいいですが、俊也はつぶさないでいてほしいと。」
俊也はすかさず叫ぶ。
「てめッ、何言ってんだ!?
話が飛躍しすぎなんだよ!!」
そう言ってセリアの肩を持つ。
するとセリアは、俊也の予想もしない言葉を口にした。