初恋は不思議な国で
「あぁ、違いました!
私は掃除をしなければならなかったのです!」
そしてほうきを持ち始める。
「ああぁぁぁ、もういいっつーの!!」
俊也は懸命にそれをとめた。
でもセリアは止まらない。
「嫌です!
私は何のために花嫁修業をしていたと思っているのですか?」
そう言ってふくれっ面をする。
姫のふくれっ面も、とても新鮮です。
「・・・あら?」
俊也の家捜索をしていたセリアが、いきなり目を見開いた。
それは、
俊也が家族と写っている写真。