初恋は不思議な国で
俊也はただ一言。
「あぁ、俺が幼い時にな」
と言い放った。
「そう・・・ですか」
さすがにセリアもそれ以上は聞けず、その場を去った。
俊也は、ただただゴミ箱を見つめ続けていた。
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「おい、セリア!!」
俊也は外の草の上で寝転がっているセリアを呼んだ。
セリアはあせって返事をする。
「あ、は、はい!?」
俊也はセリアに聞こえる最少ぐらいの声で叫ぶ。
「俺、市場に買い物行くから
勝手にうろちょろすんなよ」