初恋は不思議な国で
~俊也side~ 続
走って走って逃げた。
(・・・なんでだよ!?
俺はもうあいつが平気になったはずなのに・・・
なんで足が震えてるんだよ!?)
「クソクソクソ・・・ッ!」
俊也は近くにあった空き缶を蹴飛ばす。
なんで。
なんで俺は。
もう昔の話じゃないか。
もう二度と会わないじゃないか。
なのになんで逃げたんだ・・・
「やっぱ俺は・・・いつまでたってもクズだな・・・」
そう震える声で俊也は言って、近くのスーパーに向かった。