初恋は不思議な国で
セリアは、マリーゴールド畑にいた。
「おい、セリッ・・・!!」
俊也は呼ぼうとしたが、
花輪を編むその姿があまりにも美しく、
あまりにも気高く、
俊也は何も言えなくなってしまった。
(天使・・・?
や、セリア・・・だよな・・・)
冗談ではなく、本当に俊也はそう思った。
それほど花の中の彼女は、映えていたのだ。
俊也はそんな気持ちをこらえて、何事もなかったかの様にセリアを呼んだ。
「お、おい!!
何してんだ!?」