初恋は不思議な国で
「そんなに怒らなくても大丈夫ですよ?
私、あとでお片づけはきちんとさせていただきますし」
俊也は、バンッとテーブルをたたく。
「そう言う問題じゃね・・・って・・・
何だこのにおい?」
そう。
とてもいいにおいがリビングには充満していたのだ。
「・・・お恥ずかしながら、
今日の朝食は私がつくりましたの」
顔をちょっと赤くしてセリアは言う。
俊也は苛立っているのか眉間にしわを寄せる。
「はぁ!?
日本のことなんも知らないお前がか!?
ありえねーよ!!」