初恋は不思議な国で
セリアはちょっとムッとする。
「大丈夫です!!
私、花嫁修業の中でも一番料理が好きだったのですから!」
そう言って俊也の目の前に出された料理。
俊也は一瞬目を見張った。
それは、
フライドエッグ、チーズパン、イタリアンスープ・・・
って感じの3品だったからだ。
「・・・これ、セリアが作ったのか?」
俊也は何度も目をこすったりして夢から覚めようとしている。
残念ながら現実なのだ。
「はい! どうぞ」
満面の笑みでセリアは言った。