初恋は不思議な国で
(・・・これ、絶対見た目だけってパターンだよな)
俊也はゴクリとなる喉を押さえて、言った。
「誰が食うか!」
でもセリアは顔をグイッと、
キスできそうなぐらいに近付けて言う。
「食べてください?
・・・絶対絶対おいしいですから!」
俺はセリアから離れて、観念した。
「・・・あー、もうわかったよ!
一口だけ食えばいいんだな!?」
するとセリアはにこりとちょっといたずらっぽく微笑む。
「はい!
たぶんお代わりを望むと思いますよ」
(ずいぶんな自信だな・・・)
俊也はそう思って、セリアの料理を口に運んだ。
ぱくり
ごっくん・・・
「どう・・・ですか!?」