初恋は不思議な国で
(こいつッ・・・)
俊也は苛立っているのかセリアから目をそらして言った。
「意味、わかってんのか・・・?」
セリアは微笑む。
「はい!
俊也は優しくてかっこよくて・・・
私、大好きです!」
(絶対わかってない!こいつ・・・)
俺は、そんなセリアにいらだちを感じていた。
(なんで、そんな短時間でこんな異国の俺を好きだとか言えるんだ!?
たとえ恋愛感情じゃなくても・・・
何なんだよ!
もう、突き放してやろう
真実を、言おう)