初恋は不思議な国で
「・・・ッ!?」
俊也は顔を真っ赤にして椅子から立ち上がる。
セリアも少し頬を赤くして、
まっすぐ俊也に言った。
「私じゃ・・・俊也を支えられませんか・・・
私じゃ・・・ッ、何も変えられないのですか!?」
あまりにも必死に、あまりにも涙を流してセリアは言う。
俊也はそれでも、セリアを受け入れられなかった。
「・・・無理だ」
無理___________
その一言が、どれだけの深さでセリアの心に突き刺さっただろう。
でも、でもセリアはただ告げる・・・
「私は・・・
セリアではありません・・・」
「・・・は?」
俊也は不思議そうな顔をする。
「私はッ・・・」