初恋は不思議な国で




「・・・はッ・・・・・?」




俊也は目を見開いている。


それもそうだろう。



この時俊也には何もわからなかったから。





「何・・・言ってんだよ・・・?」




セリアはただ壊れそうな瞳から涙をこぼした。



そして、もはや泣きすぎて




動かすことがやっとであろう口で言葉を発した。





「[セリア]は、暗殺を謀られていました・・・。


理由は・・・、お父様・・・


いえ、王への反発・・・。





王は、[セリア】をどうしても死なせたくはなかったのです・・・








だから私を・・・



呼んだのですよ」









セリアはそこで言葉を切った。


そして悔しそうに机を軽くたたいた。






トン・・・













それはこの部屋に響いて。








































< 75 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop