初恋は不思議な国で
セリアは泣き顔を隠しながら続ける。
「でも・・・
そんな人形のような私にも、ひとつだけ夢があったんです」
俊也はセリアを支えたまま、聞いた。
「なんだ・・・?」
セリアは言いました。
「私は・・・一度でいいから【恋】がしたかったんです。
誰かのことを愛し、離れたくないと、そう思いたかったのです。」
俊也は目を伏せた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「そんな私を察して、王は何度も素敵な方たちを私に紹介してくださいました。
しかし私は・・・