初恋は不思議な国で



「わ、わかるわ!

私、聞こえています!」



セリアは答えた。


澄んだガラスのような、とてもきれいな声だった。










少年は少し驚く。




そして言った。



「き、聞こえてんだったら

答えろ!

誰なんだ?」







セリアは一生懸命考える。





(えーと・・・

誰って・・・?)



セリアは笑顔で言った。



「私は、セリア。カナビアタの姫、セリアです。

あなたは?」





すると少年はちょっと目をそらして、言った。






















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