初恋は不思議な国で
わがままだったのですね。
誰のことも、好きになれませんでした。」
セリアは涙をこらえているようだ。
その時だった。
バンッ!!!!!!!!!!!!!!!
「セリア!いるのか!?」
低い、でも響く声が聞こえた。
セリアにはその一言だけで、声の主が誰なのか判断することができたでしょう。
「俊也。
こんな、たった短い時間で
私はあなたが、大好きになったのです。
好きです。俊也・・・。」
セリアは目に涙を浮かべてもう一度叫ぶ。
「さよなら・・・、幸せでした。」
そう言ってセリアは玄関へと走って行った。