初恋は不思議な国で
「柴川・・・俊也」
するとセリアはパッと笑う。
「柴川・・・俊也・・・?
すごい!すごいわ!
私の国では聞いたことない名前!」
少年、いや、柴川 俊也は驚く。
「・・・はッ?
お前、カナビアタ・・・だって?
どこだよ、それ!」
セリアは少しぷーっと膨れて答える。
「カナビアタは素敵な国よ?
お花がいっぱいで・・・空気がきれいで・・・
ううん、いっぱいありすぎて言えないわ!」
そんなセリアを見て、俊也は黙ってしまう。