初恋は不思議な国で
「アイツは・・・!!
いつだって笑顔だったじゃねぇかよ!
自分が替え玉だってわかってて、微笑んでたじゃねぇかよ!」
王は目を揺らせる。
「・・・・・・。
私はッ・・・どうすればよかったというのだ!?」
俊也は目を閉じた。
そして一息。
ガっ。
王の胸ぐらをつかんだ。
「馬鹿かてめぇは!!
真っ向から!!!
てめぇを反対してる奴と向き合えばよかったんだろ!!」
そう。
俺だってやっと茶髪のあいつと向き合った。
そして俺は変われたんだ。