初恋は不思議な国で
俊也は続ける。
「てめぇの弱い心で!!!
人を死にさらしてんじゃねぇよ!!!
お前だってわかってんだろ!
セリアが言ってたぞ、飛行船で真っ先に助けてもらったって!
お前だって、あいつに生きてほしかったんだろ!!!!!!!!!」
はぁ・・・はぁ・・・・
俊也は息切れしている。
叫び続けたから喉も痛い。
言いたいことを言った俺は王の胸ぐらから手を離した。
「これが・・・俺の出した答えだ。」
そう言って微笑んで。
すると。
「俊也ッ・・・!」
泣いているのか、小さく叫ぶそいつの声。