初恋は不思議な国で
「はい!とっても!!」
セリアは微笑んだ。
「そうか・・・」
王は切なそうに笑った。
すると俊也はもう一度セリアを抱きかかえなおした。
「よし!
じゃ、もう会うこともねぇだろうから行くぞ!
じゃーな、王!」
セリアはまた顔を赤くして、叫ぶ。
「しゅっ、俊也!?
お父様!
・・・さようなら!!」
最後はちょっとさみしそうに。
そして俊也たちは 家 へと向かっていったのです。
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「・・・王。
止めなくてよかったのですか?」
セリアを捕まえていた、あの部下が小さく問いかけた。
王は微笑した。
「いいのだ。
どうせこうなるだろうとは思っていた。」
部下もつられて微笑した。
「さすが・・・
あなた様の娘ですね」
王は笑う。
「替え玉、なわけあるか・・・。
あいつはセリア姫の正真正銘の姉だ。」