初恋はレンタル彼氏
もっともっと好きになるじゃん!

私たちには、タイムリミットがあるんだよ…

ずっとは一緒にいられないんだよ。





「お前…これ全部間違ってんじゃん(汗)」

「え」


考え事をしていたら、玲が今まで勉強していた私の数学のノートを見て呆れた顔をした。



「うそ!」

「本当。分数の意味わかってねえな、お前(汗)」

「だって…習ってないもん」

「うそつけ」


私のペンケースからシャーペンを取りだし、クルクルと回す玲。





「こりゃあ…これからテスト前は、しっかり勉強を教える必要があるな」

「・・・!」


”これからテスト前は“…


玲が何気なく言った言葉が、心に引っ掛かる。






「“これから”って…これで最後でしょ?来週の日曜で、私たちの関係は終わるんだから…」

「・・・!」


とうとう言ってしまった…

ずっと…言わないようにしてた・・


できることなら、最後まで玲と楽しく過ごしたかった…

でも無理。


これ以上、玲のことを好きになりたくない…
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