初恋はレンタル彼氏
好きになったら、最後が辛いから。





「・・・・」

「・・・・」


店内の私達以外の席は、カップルや高校生、主婦や子供…みんなそれぞれ楽しそう…

重い空気なのは、私たちの席だけ。


まるで別れ話でもしているかのように、私たちの席は沈んでいた。



いっそのこと…今日で関係を終わらせてしまった方がいいのかもしれない・・

今日終わったって・・来週終わったって一緒だもん…


早ければ早い方が、まだ楽かもしれない…




「っ!」


すると、急に玲が私に顔を近づけて来る。




「な、なに…!?」


突然のことで、ビックリしてしまう私。






「…レンタル・・・延長しないか?」

「は?」


玲は意外なことを口にしてきた。




延長って…?




「あと1ヶ月…いや、2週間・・延長しない?」

「・・・・」


玲は真剣な顔で言う。

どうやら本気で言っているらしい…
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