初恋はレンタル彼氏
うそ。そんなことができるの!?
「朝比奈は俺に『私に協力する気になった?』と言った。俺はそんな気はさらさらなかったけど、もう姉貴たちに危ない目に合わせられないと思ったし、なにより朝比奈の正体を突き止めるためにも、俺は朝比奈の条件をのんだ」
「・・・」
玲は、枯れた声でそう言った。
「朝比奈は『高坂 莉緒とレンタルで、付き合ってほしい。高坂 莉緒にはあくまでも私と漆原くんが付き合ってると嘘をついて。』と言ってきた。俺は『なんのために、そんなことすんの?』って聞くと、朝比奈は『秘密』といって笑った」
…!
「『漆原くんはとりあえず、高坂莉緒を甘い世界に酔わせてくれればいい…そして最後はギタンキダンに傷付けてフッて欲しいの』ってのが、朝比奈がだしてきた条件。俺は半信半疑だったけど…姉貴たちのこともあったし、とりあえず了解したんだ。とりあえず朝比奈の条件をのんで、さっさと終わらしたかったし…」
玲は続けた。
「そしてお前との“レンタル”が始まった。朝比奈からは『あくまでも高坂莉緒には、私と漆原くんが付き合ってることになってる。私が高坂莉緒に、漆原くんを貸している状態だから、それを忘れないでね』って言われた。そのシステムがよくわからなかったけど…いちいち追求もしなくなかった俺は、素直にそれに応じた」
「じゃあ玲は…愛梨がしたい本当の理由は知らないの?」
「知らない。まあ、知りたくもねえけど…ただあいつは、お前になんかしらの感情は持ってると思う。お前が気づいてないだけで」
フッと鼻で笑う玲。
「感情…?」
「ああ。お前のこと…よく知ってたしな。誕生日から家族構成から…とにかく細かいところまで」
「・・・」
なにそれ…
なんかこわい…
「それでお前とレンタル関係が始まってから…あいつ(朝比奈)は俺に毎日のように電話をかけてきた。『今日はなにした』とか色々…」
「朝比奈は俺に『私に協力する気になった?』と言った。俺はそんな気はさらさらなかったけど、もう姉貴たちに危ない目に合わせられないと思ったし、なにより朝比奈の正体を突き止めるためにも、俺は朝比奈の条件をのんだ」
「・・・」
玲は、枯れた声でそう言った。
「朝比奈は『高坂 莉緒とレンタルで、付き合ってほしい。高坂 莉緒にはあくまでも私と漆原くんが付き合ってると嘘をついて。』と言ってきた。俺は『なんのために、そんなことすんの?』って聞くと、朝比奈は『秘密』といって笑った」
…!
「『漆原くんはとりあえず、高坂莉緒を甘い世界に酔わせてくれればいい…そして最後はギタンキダンに傷付けてフッて欲しいの』ってのが、朝比奈がだしてきた条件。俺は半信半疑だったけど…姉貴たちのこともあったし、とりあえず了解したんだ。とりあえず朝比奈の条件をのんで、さっさと終わらしたかったし…」
玲は続けた。
「そしてお前との“レンタル”が始まった。朝比奈からは『あくまでも高坂莉緒には、私と漆原くんが付き合ってることになってる。私が高坂莉緒に、漆原くんを貸している状態だから、それを忘れないでね』って言われた。そのシステムがよくわからなかったけど…いちいち追求もしなくなかった俺は、素直にそれに応じた」
「じゃあ玲は…愛梨がしたい本当の理由は知らないの?」
「知らない。まあ、知りたくもねえけど…ただあいつは、お前になんかしらの感情は持ってると思う。お前が気づいてないだけで」
フッと鼻で笑う玲。
「感情…?」
「ああ。お前のこと…よく知ってたしな。誕生日から家族構成から…とにかく細かいところまで」
「・・・」
なにそれ…
なんかこわい…
「それでお前とレンタル関係が始まってから…あいつ(朝比奈)は俺に毎日のように電話をかけてきた。『今日はなにした』とか色々…」