初恋はレンタル彼氏
深夜12時過ぎ…


優さんにネイルをやってもらい、玲の家の客室に通された私は…いつもより早めにベットに入った。


きれいでシワひとつないシーツ。

ふかふかの枕。


自分の家と全く違う寝床に、寝付けないでいる私。



考えることは、やっぱり玲のこと。

私はベットの横の電気スタンドをつけ、薄暗くなった部屋で、優さんにやってもらったばかりのネイルを眺めて、玲のことを考えていた…





結局、優さんにネイルやってもらって、すぐ客室に通されちゃったから…

玲と会話しないままになっちゃったな…


会話しない時間が長くなればなるほど、

どんどんどんどん気まずくなっていく…



そして、どんどんマイナスに考えてしまう自分がいる。





玲…

なに考えてんのかな…


こんなときには、テレパシー能力は全然発揮してくれないんだから…




ブーブー




枕元に置いている、携帯が震えた。




お母さんかな。

さっき『今日は友達の家に泊まる』ってメールしといたから…
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