初恋はレンタル彼氏
「それがいつかあんたの財産になるわ。だから悩みを持つって、ちっとも嫌なことじゃないのよ。そりゃあ今は辛いかもしれないけど…いつか笑える日が来るわ」

「・・・・」


お母さんは優しい顔でそう言って、コーヒーを一口飲んだ。



最近は仕事が忙しくて、こんなふうにお母さんと話すのは久しぶりだった。

忙しさからか、少し痩せたお母さんは…少し綺麗になっている気がした。

そんなお母さんを、かっこいいと思った。





「ねえね。今日の夜、外食しよっか♪」

「え?外食??」
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