初恋はレンタル彼氏
「うちの家は金持ち。それが唯一の助け。金があったから、整形だってできたし…学校に金積んで、あんたと同じクラスになれたの。金があればなんだってできるのよ」

「・・・・」

「あんたみたいな人間には、私の気持ちはわからない。あんたみたいに顔もよくてスタイルもよくて、友達も多いあんたには…!」

「それは違うよ」

「…!」


ずっと喋り続けている笑里ちゃんに、私は初めて話を割って入った。





「私…自分の顔がいいなんて思ったことなんて一度もない。スタイルだって全然自信なんてない。友達だって……」
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