初恋はレンタル彼氏

近づく距離

ドンっ

ドドンっ



和太鼓の音が、身体中と体育館に響き渡る。




体育祭の副団長をやることになったあの日から、数日後…

本格的に体育祭に向けての、練習が始まった。





「今配ったプリントをみて、うちの組の応援歌を覚えて欲しい」


マイクを持ち、みんなの前で説明をする玲。

私たちのクラスは3組なので、

体育館には一年生、二年生、三年生の3組が集められている。


ちなみに…私たちは“白組”




「体育祭は、競技を競って得点を増やしての優勝と…各組の応援の団結を見て、審査員が判断した得点で決まる、応援賞があるから…気を抜かないように…」

「「はい」」


白組全員が、一斉に返事をする。


後輩、同級生、先輩の女子は…

ほとんどが玲を見てこそこそと、友達となにかを言っている。



予想はしてたけど…

玲ってば、やっぱり人気者なんだなぁ…




「…ということで・・とりあえず応援の練習をしようと思うんだけど…副団長からはなんかありますか?」



!!!


マイクを差し出す玲。


私に振る!?
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